文部科学省、中学校英語「話すこと」調査の検証報告書を公開

9月20日、文部科学省は
平成31年度全国学力・学習状況調査で実施した、
中学校英語「話すこと」調査の検証報告書をWebで公開しました。

今回の調査では、学校のパソコンを利用した音声録音方式を
初めて採用しました。
そのため、学校のICT環境や調査方法などに
さまざまな課題が残りました。

調査を実施した生徒のうち1.6%（1万5,298人）には、
回収した音声データの欠損などがありました。

その原因として、パソコンの動作スペックに余裕がなかったことや、
調査時の偶発的な不具合などが原因で、プログラムが正常に
作動しなかったことなどが挙げられています。

調査方法の面では、回収データの確認方法が
機能しなかったことや、データの欠損による調査のやり直しが
できなかったことなどが原因に挙げられています。

今回の「話すこと」調査は、推奨環境に満たないOSの使用や
パソコンの台数不足、事前検証ツールが正常に動作しないことなどから、
特例的措置として434校の学校が実施しませんでした。

一方で、文部科学省は、ICTを活用した調査方法には、
学校のパソコンなどとWebブラウザのオンライン調査の導入が
期待されるとしています。

その場合の課題として、100万人規模での一斉調査になるため、
サーバーの構築や通信環境の確保などのICT環境整備が不可欠としています。

▼平成31年度全国学力・学習状況調査中学校英語「話すこと」調査検証報告書
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gakuryoku-chousa/1421443.htm