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2013.12.05
文部科学省「OECD生徒の学習到達度調査(PISA)」2012年実施結果を発表
文部科学省は3日、OECDが進めているPISA(Programme for International Student Assessment)と
呼ばれる、国際的な学習到達度に関する2012年の実施結果を発表しました。
調査は15歳児を対象に数学的リテラシー、読解力、科学的リテラシーの3分野について、3年ごとに実施されています。
2012年は65カ国・約51万の生徒が対象となりました。
日本の平均得点は、数学的リテラシーが536点、読解力が538点、科学的リテラシーが547点。
参加65カ国中の順位をみると、日本は数学的リテラシーが7位、読解力が4位、科学的リテラシーが4位。
得点・順位ともに、前回2009年の調査結果よりも日本の成績が上がっています。
また、学校内外でのコンピュータやインターネットの利用に関する調査では、次のような結果が得られました。
・「初めてコンピュータを使った年齢」「初めてインターネットを利用した年齢」が「6歳以下」と回答した生徒の平均得点が最も高い。
・平日で「1日に31分~60分」、休日で「1日に2~4時間」インターネットを利用すると回答した生徒は、3分野の平均得点が高く、それよりも利用しない場合も、利用する場合も平均得点が低い。
・コンピュータの利用目的と頻度に関して、「毎日」利用する場合や、「まったくか、ほとんどない」と回答した生徒の3分野の平均得点が低い傾向が見られる。
そのほか、日本の生徒の「学校への遅刻・無断欠席・授業のサボり」が、
国際的にみて極めて少ないなど、日本の学習環境についての調査結果もまとめられています。
世界から見た日本の教育の成果が、数値で明らかになっています。
一度、目を通してみてはいかがでしょうか。
国立教育政策研究所:OECD生徒の学習到達度調査(PISA)
>> http://www.nier.go.jp/kokusai/pisa/index.html