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2016.12.09
OECD 生徒の学習到達度調査の結果を公表(PISA2015)
経済協力開発機構(OECD)は6日、
2015年に行った学習到達度調査(PISA)の結果を公表しました。
72カ国・地域の15歳約54万人を対象に調査した結果、
日本の国際順位は科学的応用力が2位、数学的応用力が5位で、
平均得点が高い上位グループに位置していることがわかりました。
一方で、読解力の順位と平均得点が下がっており、
これについては、今回の調査からコンピューター使用型調査に
移行したことが影響したと考えられています。
読解力の向上に向けて、次のような対応策が掲げられています。
◆ 学習指導要領の改訂による国語教育の改善・充実
・コンピュータを活用した指導への対応
(コンピューター上の文章の読解や情報活用に関する指導の充実)
◆ 諸外国の国語の授業におけるICT活用の現状分析と事例収集
・授業におけるICT活用率の高い北欧を中心に、
国語の授業におけるICT活用に関する指導の現状を把握・分析し、
事例をとりまとめ
◆ 全国的な学力調査におけるICTの活用に関する調査研究
・全国的な学力調査を活用した、ICT活用型の読解力の測定手法の開発
◆ 自治体におけるICT環境整備の推進
・第二期教育振興基本計画に定められた学校ICT環境整備目標の達成のため、
単年度1,678億円(26~29年間総額6,712億円)の地方財政措置
◆ 学校ICT環境整備の実態把握
・各自治体における環境整備率の把握及び公表
◆ 教育ICT教材整備指針(仮称)の策定
・地方公共団体におけるICT環境整備計画の策定及び
計画的なICT環境整備を促進する指針を策定するとともに、
ICT機器等を調達する際の参考となるガイドラインを策定
OECD生徒の学習到達度調査(PISA)の調査結果:文部科学省
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gakuryoku-chousa/sonota/detail/1344310.htm