文部科学省「令和3年度概算要求のポイント」を公表 - 学校情報セキュリティお役立ちWeb

文部科学省は9月、令和3年度概算要求のポイントを公表しました。

文教関係予算の要求額は4兆3,011億円で、
感染症対策のための衛生環境整備支援事業や
GIGAスクールサポーター配置促進事業などに新規予算が要求されています。

文部科学省は、GIGAスクール構想で
学校のICT環境整備を急速に進める自治体等の支援や、
感染症による学校休業期間中のオンライン学習を支援する目的で、
4校に一人のGIGAスクールサポーターを配置する方針です。

配置経費には53億円が要求されています。
補助対象は国公私立の小・中・高等学校、特別支援学校などで、
補助割合は、国立は定額、公立と私立は1/2の予定です。

さらに、早期に一人1台端末環境が実現することを踏まえ、
学習者用デジタル教科書の導入を促進する方針です。

導入経費には50億4500万円が要求されています。
一人1台端末環境が整っている小・中学校等を対象に、
小学校5・6年生の1教科、中学校全学年の2教科分の
学習者用デジタル教科書の経費を全額負担する予定です。

災害や感染症などによる緊急時の子供たちの学びの保障については、
オンライン学習システム（CBTシステム）を全国展開し、
全国の小・中・高等学校の児童・生徒が学校や家庭での
オンライン学習などを円滑にできるようにする方針です。

要望額には36億円が計上されています。
学力調査のCBT化や教育データの効果的な利活用を見据えた
システム開発を行うとしています。

すべての子供たちの学びを保障するためには、
感染症対策や一人1台環境に適したICT環境整備に加えて、
人的体制やその後の効果的な活用を充実させることも必要です。

▼文部科学省令和3年度概算要求のポイント（令和2年9月）
https://www.mext.go.jp/content/20200929-mxt_kouhou01-000010168_1.pdf