デジタル庁「GIGAスクール構想についてのアンケートの取りまとめ結果」を公表

デジタル庁は9月3日、GIGAスクール構想についてのアンケートの
取りまとめ結果を公表しました。

デジタル庁は、7月1日から7月31日の間、「GIGAスクール構想に関する
教育関係者の皆様へのアンケート」と児童・生徒への
「タブレットについてのアンケート」を実施しました。

回答数は、大人(教職員、保護者等)から約4万2,000件、
子供から約21万7,000件でした。

アンケートで見えてきた課題と対策は以下の通りです。

①学校
・ネットワークが遅い
→不具合などに関する情報を収集・分析するとともに、
その課題解決方法も含めて学校設置者などに情報提供する

・情報モラルやリテラシーが不足している
→教師向けの指導資料や研修教材、児童・生徒向けの啓発資料の
作成や配付をする

②家庭
・端末の持ち帰りが認められていない
→持ち帰りなどのガイドラインを可能な限り早めに策定する

・家庭の通信環境の支援が必要
→低所得世帯などへの家庭の通信費支援の増額

③地域
・プログラミングなどに長けた地域人材の活用が不十分
→特別免許状、特別非常勤講師制度を活用した外部人材活用を
促すとともに、外部人材による学習活動の支援をする

④地方自治体
・教育委員会の意識改革が必要
→今回のアンケート結果を踏まえ、関係大臣共同メッセージの発信をする

アンケートは、テキスト解析でキーワードを切り出して課題を分析したり、
課題を1枚のイラストにまとめたりなど、より深く多角的に分析することを試みたとのことです。

また、集まった主な意見にそれぞれに対して回答が掲載されており、
子供からの意見には8ページ、大人からの意見には17ページに
わたって国としての考え方を発信しています。

ほかにも、学校での工夫事例でも、アンケートの生の声が
記載されているので、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

▼GIGAスクール構想についてのアンケートの取りまとめ結果を公表しました
https://www.digital.go.jp/posts/NL3lOB9E

▼GIGAスクール構想に関する教育関係者へのアンケートの結果及び今後の方向性について
https://cio.go.jp/sites/default/files/uploads/documents/digital/20210903_giga_summary.pdf