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2021.10.08
文部科学省「GIGAスクール構想に関する各種調査の結果」を公表
8月30日、文部科学省は「GIGAスクール構想に関する各種調査の結果」を公表しました。
この調査結果は、GIGAスクール構想に基づく一人1台端末の
円滑な利活用に関する調査の回答をまとめたものです。
調査結果の概要は以下のとおりです。
(1)公立小中学校における端末の利活用状況
全国の公立の小学校等の96.1%、中学校等の96.5%が、
「全学年」または「一部の学年」で端末の利活用を開始しました。
(2)公立高校における端末の整備状況
高等学校の端末の整備は、47都道府県のうち11自治体が令和2年度に完了しており、
36自治体が本年度以降に完了する見込みです。
端末配備の費用は、4割を超える自治体が保護者負担を実施・検討しています。
(3)校内通信ネットワーク環境
校内ネットワークの供用を開始した公立学校の割合は、
前回調査時の86.2 % から98.0%まで増加しました。
調査結果ではトラブルとその解決策の例として、
ネットワーク回線の混雑などでインターネット接続が遅い場合は、
接続回線の追加や学校からの直接接続に変更する事などを挙げています。
(4)自治体におけるGIGAスクール構想に関連する課題
小中学校等の約39.8%が「学校の学習指導での活用」に、
高等学校等の約76.6%が「端末整備」に課題があると感じています。
(5)統合型校務支援システムの導入状況
校務支援システム導入済みの自治体が80.4%、
統合型校務支援システム導入済みの自治体が68.9%でした。
校務支援システムをインターネット接続せず利用している自治体等が多く、
データの連携や利活用はあまり進んでいないようです。
都道府県・市区町村別の結果や事例なども公表されているので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
▼GIGAスクール構想に関する各種調査の結果について
https://www.mext.go.jp/content/20210827-mxt_jogai01-000017383_10.pdf
▼GIGAスクール構想に基づく1人1台端末の円滑な利活用に関する調査協力者会議(第3回)https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/167/siryo/mext_00917.html