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2021.11.26
文部科学省「令和3年度補正予算案(案)」を公表
文部科学省は11月、令和3年度補正予算案(案)を公表しました。
「学校等の感染症対策等支援」に305億円、
「個別最適な学びを実現するためのGIGAスクール構想の推進」に
201億円の新規予算が計上されています。
「学校等の感染症対策等支援」では、小・中学校、高等学校、特別支援学校等を対象に、
CO2モニターなどの保健衛生用品の追加購入費などが補助対象になっており、
感染対策を徹底しながら教育活動を継続するために必要な経費を支援する方針です。
「個別最適な学びを実現するためのGIGAスクール構想の推進」には、
以下の4事業が盛り込まれています。
(1)GIGAスクール運営支援センター整備事業 52億
学校や市区町村単位を超えて広域的にICT運用を支援する
「GIGAスクール運営支援センター」の各都道府県等への開設準備や、
全国一斉の学校ネットワークの点検・応急対応に必要な経費が計上されています。
一人1台端末の本格運用が始まり、運用面の支援の強化が求められていることから、
各自治体が自立してICT活用を進めるための運営支援体制を早急に整備する方針です。
(2)学校のICTを活用した授業環境高度化推進事業 84億
教師に端末を追加整備する際に不足する分(教員数-普通教室数)と、
カメラやマイクなどのオンライン教育推進機器、遠隔教育支援ツール等を
追加整備する際の経費が計上されています。
時間や場所に制約されない質の高い教育を行うため、
対面とオンライン学習のハイブリット教育を充実化していく方針です。
(3)GIGAスクール構想推進のための学習者用デジタル教科書活用事業 35億
令和6年度のデジタル教科書本格導入に向けて、
国・公・私立の小学校5・6年生と中学校全学年にデジタル教科書を提供し、
紙とデジタルの役割分担の在り方について検証を行う方針です。
(4)デジタルコンテンツとしてのデジタル教科書の配信基盤の整備 30億
コンテンツが重くネットワークに負荷がかかるなどの
デジタル教科書のさまざま課題について、必要な環境整備や検証を行います。
さらに、文部科学省はデジタル教科書の要件定義を示し、
それに対応したデジタル教科書や配信方法を教科書発行者が開発、実証する方針です。
新型コロナウイルス第6波への備えや、一人1台端末などICTの更なる活用に向けて、
文部科学省の方針や動向をチェックしておきましょう。
▼令和3年度文部科学省補正予算(案)事業別資料集
https://www.mext.go.jp/content/000147433.pdf