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2023.05.17
文部科学省『令和4年度「英語教育実施状況調査」の結果について』を公表
文部科学省は5月17日、『令和4年度「英語教育実施状況調査」の結果について』を
公表しました。
この調査は、全国の公立小・中・高等学校を対象に行ったものです。
第3期教育振興基本計画では、中学校卒業段階で「英検3級相当以上」、
高等学校卒業段階で「英検準2級相当以上」を達成している生徒の割合を
50%以上にすることを目標にしていました。
調査結果では、この目標を達成している中学生は49.2%、高校生は48.7%で、
目標をわずかに下回りました。
今回、英検2級以上に達している高校生の割合を新たに調査した結果、
21.2%でした。
英検3級相当以上に達している中学生の割合を、都道府県別・指定都市別に見ると、
地域によって差が大きく開いていました。
割合が最も高かったのは、さいたま市の86.6%、最も低かったのは、島根県の34.1%でした。
生徒の英語力向上に関する分析の結果では、
「ICTの活用(発表や話すことでやり取りをする活動)」などが、
英語力の向上に影響を与えている可能性がわかりました。
英検2級相当以上に達している生徒が多い高等学校では、ICTを活用した言語活動や
ALTによる授業外の活動を行っている割合が高い結果でした。
文部科学省は、令和5年度全国学力・学習状況調査等の結果も併せ、
さらに分析等を行い、英語教育の改善・充実を目指す予定です。
▼令和4年度「英語教育実施状況調査」の結果について
https://www.mext.go.jp/a_menu/kokusai/gaikokugo/1415043_00004.htm