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2023.07.14
文部科学省「児童生徒の自殺予防に係る取組について(通知)」を公表
文部科学省は7月10日、「児童生徒の自殺予防に係る取組について(通知)」を
公表しました。
本通知では、児童・生徒の自殺が学校の長期休業明けに増える傾向にあることを踏まえ、
一人1台端末を活用して、SOSの早期把握につなげることを
全国の学校や学校設置者に求めています。
警視庁・厚生労働省の自殺統計によると、令和4年の児童・生徒の自殺は、
過去最多の514人でした。
文部科学省は、児童・生徒の自殺予防対策として活用できる、
各社の健康観察・教育相談システムを一覧にまとめました。
また、Google フォームや、Microsoft Forms を利用して、
心身の状況把握や、教育相談を実施するためのマニュアルを作成しました。
アンケート調査や教育相談で把握した困難を抱える児童・生徒や、
いじめを受けた児童・生徒に対しては、面談や保護者への連絡、家庭訪問などを実施し、
継続的に様子を確認する必要があります。
スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの活用など、
新たな取り組みを行った場合は、支援員の追加配置が可能な場合があるため、
文部科学省に相談することを求めました。
また、インターネット上で自殺をほのめかすなどの書き込みを発見することも、有効な策です。
長期休業明けの前後は、平常時よりもネットパトロールを強化し、自殺をほのめかすなどの
書き込みを発見した場合は、即時に警察に連絡・相談することを要請しています。
保護者、地域住民、医療機関などと連携し、児童・生徒の尊い命を救うため、
自殺予防に全力で取り組むよう求めています。
▼児童生徒の自殺予防に係る取組について(通知)
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1414737_00006.htm