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2025.04.10
文部科学省「ICT支援員の適正配置を」公開
文部科学省は3月21日、ICT支援員の業務内容や配置状況をまとめたパンフレット
「ICT支援員の適正配置を」を公開しました。
現在、ICT支援員の適正配置水準は4校に1人とされていますが、
2023年度末時点での配置数は7,172人(約4.5校に1人)と、依然として不足しています。
自治体ごとに配置状況には差があり、
約5割の自治体では4校に1人以上配置されている一方で、
約3割の自治体では配置されていない実態が明らかになりました。
同パンフレットでは、ICT支援員は「次代を担う児童生徒を育成するために
不可欠な存在」であると強調されています。
ICT支援員は、端末の初期設定やネットワーク確認、
故障時の対応、市教育委員会・保守業者との連携に加え、
授業中のトラブル対応や操作支援、学校ホームページの更新補助など、
授業と校務の両面から教育現場を支えています。
ICT支援員を活用している学校や教育委員会の事例も紹介されており、
実際に現場から寄せられた声が寄せられています。
例えば、
・校内研修で新しいツールの使い方を学べる機会があり、
授業の幅を広げる大きな助けになっている
・年度初めの慌ただしい時期にデジタル教科書のアカウント設定を支援してもらい、
ICT担当教員の負担が大きく軽減された
など、日々の支援が教育現場に
どのように貢献しているかが伺えます。
令和7年度以降の学校におけるICT環境の整備方針では、
支援形態の多様化が想定されています。
ICT支援員が、学校を巡回する支援に加え、集約拠点からの遠隔支援や、
それらを組み合わせたハイブリッド型支援などが示されています。
今後、教育現場ではICT支援員の確保とともに、
遠隔支援や拠点集約型支援の導入といった効率的な運用が求められます。
▼【パンフレット】ICT支援員の適正配置を
https://www.mext.go.jp/content/20250317-mxt_jogai01-000010766_001.pdf