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2025.07.10
政府「教育DXロードマップ」を公表
政府は6月13日、「教育DXロードマップ」を公表しました。
改定にあたり、前回のロードマップのミッションである
「誰もが、いつでもどこからでも、誰とでも、自分らしく学べる社会」を引き継ぎながら、
「学ぶ人のために、あらゆるリソースを」というビジョンを掲げました。
教育DXを推進するための取り組みは、以下5つの観点から整理されました。
・デジタル化による教職員の負担軽減
・多様な学びのための学習環境の整備
・データによる学習者の自己理解・教師の見取りの充実
・生涯を通じて学びのデータを活かせる環境の整備
・教育政策や実践にも資する教育データの研究目的の利用
特に、「デジタル化による教職員の負担軽減」に関しては、
校務のデジタル化を通じて、教員がより本質的な教育活動に
専念できる環境づくりが進められています。
たとえば、高校入試の事務手続きでは、
これまで紙の調査書などを手渡しや郵送でやり取りしていましたが、
受験前後の手続きを含む一連のプロセスがデジタルで完結される整備が進んでいます。
また、「データによる学習者の自己理解・教師の見取りの充実」に
向けた取り組みも加速しています。
学習ログの可視化などを通じて、
生徒が自身の学習状況を客観的に把握し、
主体的な学びを促す環境づくりが推進されています。
併せて教育デジタルサービス間の相互接続や、
教育データの標準化・分析活用の推進によって、
教師による指導や支援のさらなる充実も期待されています。
今後の校務DXに関する環境整備については、
2029年度までに次世代校務DX環境への全面移行を目指すとされています。
教育現場のデジタル化を通じて、
学びの質の向上と教員の働きやすい環境づくりの両立が、
今後さらに進んでいくことが期待されます。
▼「教育DXロードマップ」
https://x.gd/J6KmF