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2025.08.07
JAPET&CEC「先生と教育行政のためのICT教育環境整備ハンドブック2025」を発行
日本教育情報化振興会(JAPET&CEC)は、6月1日、
「先生と教育行政のためのICT教育環境整備ハンドブック2025」を発行しました。
本ガイドブックでは、新学習指導要領の趣旨である主体的・対話的で
深い学びの実現を支えるICTを、どのように整備を進め、
教育に活用していくかをわかりやすく紹介しています。
2025年度版では、生成AIの教育への利用、一人1台端末の整備・活用状況、
次世代の校務DX環境整備に向けてなどについて紹介しています。
第4章「ICT環境の整備・活用の現状」では、
校務支援システムの整備率が96.8%(前年度比+1.4 ポイント)に増加していました。
クラウド形態では65.9%であったのに対し、今回は70.0% に増加していました。
クラウド化が進む背景には、場所を選ばずにアクセスできる柔軟性や、
システムの一元管理による業務負担の軽減といった利点があります。
校務DXでは、教育委員会や学校全体の業務を見直し、
将来を見据えたシステム設計が必要です。
従来のようにネットワークを分離して管理する方法ではなく、
ゼロトラストセキュリティの考え方が重要視されています。
そのため、ID・パスワード管理やクラウドの信頼性の確認も欠かせません。
さらに、児童・生徒のデータを安全にやりとりするため、
全国レベルで帳票項目の標準化や認証基盤の整備も進められています。
単なるクラウド化にとどまらず、ダッシュボードや学習データの連携など、
より高度な設計が必要とされています。
ハンドブックは、JAPET&CECのホームページにてPDF形式で公開されています。
ぜひご活用ください。
▼先生と教育行政のためのICT教育環境整備ハンドブック2025