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  • 2025.12.11

    文部科学省「令和7年度文部科学省補正予算案(案)」を公表

文部科学省は11月28日、
「令和7年度文部科学省補正予算案(案)」を公表しました。

総額約1兆6,000億円という巨額の予算が計上されており、
高等学校教育の抜本的改革やGIGAスクール構想の第2期展開に重点が置かれています。

特に注目すべきは、約3,000億円規模で進められる高等学校教育改革です。
「N-E.X.T.ハイスクール構想」として都道府県ごとに改革拠点を整備し、
・アドバンスト・エッセンシャルワーカー等の育成支援
・理数系人材の育成支援
・多様な学習ニーズに対応した教育機会の確保
といった類型に応じた高校教育改革を先導する拠点のパイロットケースを創出し、
取り組みや成果を域内の高校へ普及するとしています。

地域ごとの実情に応じた教育の多様化を推進し、
地域産業の活性化とグローバルに通用する人材育成の両立を目指すものです。

GIGAスクール構想のさらなる推進にも742億円で計画され、
学習者用端末の計画的な更新と故障予備機の整備が進められます。

デジタル教育の基盤強化は不可避ですが、
一方で機器の運用・保守、教員のICT活用能力向上など、
現場の実態に即した支援も求められています。

教員の多忙化解消に向けては、
日本版「サプライティーチャー」制度の新設や部活動の
地域連携・移管への財政支援が盛り込まれました。

また、不登校児童・生徒支援の強化は「誰一人取り残さない学び」を
掲げた社会的意義の大きい取り組みです。

保護者支援や校内教育支援センターの整備によって、
児童・生徒一人一人の状況やニーズに応じた早期の適応支援が求められる一方、
現場での継続的な支援体制構築も課題として残ります。

今後は、各自治体・学校がこれらの予算をどのように活用し、
地域の実情に合わせて具体的な改革を進めることが重要です。

▼令和7年度文部科学省関係補正予算(案)事業別資料集
https://www.mext.go.jp/content/20251117-ope_dev02-000037774_2.pdf

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