2013.12.03
【情報モラル教育の手引き】情報発信するときの情報モラル
誰でも不特定多数の方に対して、情報発信できる時代です。
情報発信することを安易に考えず、以下のポイントに注意することが大切です。
(1) 情報発信の責任
発信する情報の内容は、正確でなければいけません。
情報の受け手が、その情報の信頼性を確認できるような証拠や引用元、
情報源を明示するなどの工夫が必要です。情報は時間の経過で変化し、
場合によっては、正確でなくなってしまうことがあります。
情報の正確性や品質を保つために、内容の更新やメンテナンスが必要です。
Web上で情報を発信する場合は、「ユニバーサルデザイン」という考えを持ち、
工夫することも重要なポイントです。
ユニバーサルデザインとは、視覚障害や聴覚障害などを持たれた方などを含む、
すべての人が利用できる仕組みを取り入れて設計されたデザインです。
視点は異なりますが、あなたの使用しているパソコンが、コンピュータウイルス
に感染した場合、あなたは被害者になります。しかし、それに気付かず、
コンピュータウイルスに感染したパソコンからメールをほかの人に送信し、
ほかの人にそのウイルスを感染させた場合、あなたは加害者になってしまいます。
知らない間に被害者にも、加害者にもなってしまいます。
常に使用するパソコンのウイルス対策は、最新のものにしておく必要があります。
これも情報発信者の責任です。
(2) プライバシーの保護
メールだから、多くの人が見るわけでないという勝手な判断も危険です。
他人の個人情報を、その本人に断わりなしで開示してはいけません。
個人情報が犯罪目的に利用される危険があることを理解し、むやみに
プライバシーに関する情報を公開したり、送ったりすることはやめましょう。
当然、自分自身の情報にも注意しましょう。アンケートやプレゼント応募を
装った偽サイトで、個人情報を収集していることもありますので注意が必要です。
インターネット上に個人情報が流れると、回収はほぼ不可能で、
取り返しがつかない事態を招く恐れがあります。
(3) 著作権の尊重
Webページでの著作物の利用は、公衆送信になりますので、
著作権者の承諾(公衆送信権)が必要です。個人の安易な情報発信の結果として、
他人の人権を侵害し、損害を与える可能性があることを知る必要があります。
情報発信については、慎重に考え、行動する習慣を身に付けましょう。
ISEN副委員長 井上
株式会社JMC
APPLIC(一般財団法人全国地域情報化推進協会) テクニカルアドバイザー。
校務情報化や情報モラルに精通し、文部科学省や総務省の委員会や委託事業にも参画している。