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学校ICT 専門家・研究者のコラム

2015.01.15

【情報モラル教育の手引き】コミュニケーションの場面での情報モラル

ネットワークの先の相手を意識して、コミュニケーションすることが大切です。

(1) コミュニケーションマナー

日常生活でのコミュニケーションと同様に、情報通信ネットワークを利用した
コミュニケーションにもマナーが必要です。
情報通信ネットワークを介したコミュニケーションでは、顔が見えない場合が
多いので特に注意しなくてはなりません。

電子メールは、紙の手紙と違い、時候の挨拶などは不要とされています。しかし、
多数の友人に同時に送るような場合には、マナー違反となることがあります。

筆者は、大学時代の同窓会の幹事を引き受けており、数年おきに同窓会を
開いています。その案内は最近メールで送ることが増え、事務作業は
楽になったのですが、携帯メールでの返信に、誰かわからず困ることがあります。

まず名乗ってからメールを書く習慣を付けるか、シグネチャを付けるように
しましょう。目上の方や、大切なお客さまなどと、電子メールで
やり取りすることも当たり前になっています。ネチケットには留意しましょう。

(2) 相手への配慮、判断

コミュニケーションの場では、相手への配慮が欠かせません。
インターネット上でも、コミュニケーション対象を常に意識することが大切です。
コミュニケーションといってもさまざまなシチェーションがあり、配慮の仕方も
異なります。TPO(Time,Place,Occasion)に応じた対応が求められます。

通信相手と相互に信頼し合って通信することは、コミュニケーションの基本です。
だからこそ、詐欺などの被害に遭ったり、嘘や間違った情報を中継することで、
自分自身が加害者となってしまう場合などがあることに留意して、通信相手を
常に確認し、信頼できない相手とのコミュニケーションは打ち切るなどの
行動が取れるようにしましょう。

ネットワークを介した通信では、相手が犯罪を目的としている場合だけではなく、
日常の人格とは異なった仮想的な人格を用いて通信をしている場合があります。
相手が誰で、どのような目的で、どのような立場で通信を行っているか見定めて、
信頼できる相手か、対話を続けるべきか、自ら判断をしていきましょう。

ISEN副委員長 井上

株式会社JMC
APPLIC(一般財団法人全国地域情報化推進協会) テクニカルアドバイザー。
校務情報化や情報モラルに精通し、文部科学省や総務省の委員会や委託事業にも参画している。

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