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2016.07.08

平成27年度 学校・教育機関における個人情報漏えい事故の発生状況(1)

ISENでは、6月24日に「平成27年度 学校・教育機関における個人情報漏えい
事故の発生状況」調査報告書を公開しました。
この報告書の内容の一部をご紹介します。

公表されている昨年度の個人情報の漏えい事故は、159件でした。
平成23年度は144件、平成24年度172件、平成25年度172件、
平成26年度167件ですので、ここ数年は横ばい状態です。

しかし、大学で約11万人に上る漏えい事故が起きたこともあり、
個人情報漏えい人数では過去最高となりました。

今年も、佐賀県で不正アクセスによる事故が発覚しています。
これだけ個人情報の漏えい事故や事件がマスコミを騒がせ、
世間の注目を集めていても、なかなか減らないのが現状です。

個人情報漏えい人数別の事故発生件数をみると、
10人~50人未満が最も多く、100人~500人未満が続いています。

漏えい人数別・学校種別事故発生件数を合わせてみると、
クラス単位(10人~40人未満)での漏えい事故が小学校、
高等学校で多くなっています。

また、学年や学校単位(100人~500人未満)での事故が、
中学校、高等学校、大学で多くなっています。学校種での特徴が表れています。

月別事故発生件数過去6カ年の平均値をみると、
4月の年度初めが最も多く、次に7月の学期末となっています。

学校の多忙な時期と重なっています。
やはり、学校の先生方の多忙解消が望まれます。

ISEN副委員長 井上

株式会社JMC
APPLIC(一般財団法人全国地域情報化推進協会) テクニカルアドバイザー。
校務情報化や情報モラルに精通し、文部科学省や総務省の委員会や委託事業にも参画している。

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