2016.08.26
教育情報セキュリティのための緊急提言
文部科学省から「教育情報セキュリティのための緊急提言」が出されました。
情報漏えい事件を受けて、2020年代に向けた教育の情報化に関する懇談会で
取りまとめられたものです。8月に入って全国の教育委員会に事務連絡されて
いますので、ぜひともご確認ください。
緊急提言の内容を見てみましょう。
学習系ネットワークと校務系ネットワークを分離し、
学習系システムには個人情報を含むデータの保存を原則禁止としています。
また、情報セキュリティの専門家を配置することが難しい場合は、
教育委員会が管理または委託するセキュリティ要件を満たしたデータセンター
(クラウド利用を含む)を利用するといったシステム対策を提示しています。
予算がない、体制が整っていないなどの理由ですぐには対応できないことも
ありますが、情報セキュリティポリシーが学校現場で無理なく運用されて
いるかどうか、今から確認して対応していきましょう。
緊急提言では、セキュリティに詳しい首長部局の情報システム担当との
連携強化など、教育委員会事務局の体制強化にも触れています。
自治体としてのセキュリティ全体を見直す機会と捉えて、
検討していきましょう。
また、実践的な研修の実施と記載されていますが、
ISENとしても協力可能ですのでお気軽にご相談ください。
▽ 文部科学省 教育情報セキュリティのための緊急提言 関連URL
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/
detail/__icsFiles/afieldfile/2016/08/09/1375325_02_1.pdf
ISEN副委員長 井上
株式会社JMC
APPLIC(一般財団法人全国地域情報化推進協会) テクニカルアドバイザー。
校務情報化や情報モラルに精通し、文部科学省や総務省の委員会や委託事業にも参画している。