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学校ICT 専門家・研究者のコラム

2019.04.12

学校情報化認定の申請にあたって

日本教育工学協会(JAET)は、2014年度から「学校情報化認定」に取り組み、
教育の情報化に積極的に取り組んでいる学校や地域を称えて、
学校情報化の優良校や先進校、先進地域を認定してきました。
2018年4月から新システムにリニューアルし、
これまでに認定した学校の数は、優良校594校、先進校19校、
先進地域10地域となり、認定事業を広く展開しています。

2.優良校申請へのアドバイス
優良校に認定されるまでに、登録内容が十分でない場合は、
申請した学校に対して修正をお願いしています。
例えば、以下の内容が挙げられますので、これから申請される場合は、
御配慮いただきますようお願いします。

・掲載する写真について、学年や教科等名、単元や指導内容、使用する機器等を
 詳しく書き、できるだけ多くの学年や教科の写真を掲載してください。
・情報化の取組による教師や児童・生徒の変容を学力向上、情報活用能力、
 校務の情報化の観点から具体的に詳しく書く。また、チェックリストで
 レベル1(十分到達していない)の項目がある場合、今後の対応を
 具体的に記入してください。
・提出する「文書データ」の指導計画等では、情報教育や情報モラルを学校全体で
 計画的・継続的に 展開していることがわかる指導計画を提出してください。
・教育委員会単位で申請される場合は、市町村で統一した指導計画等を
 そのまま提出するに留まることなく、学校独自に改善・発展させた取り組みや
 ICT活用の様子が分かるように工夫してください。

3.先進校申請へのアドバイス
先進校への応募は、優良校認定が条件となります。
優良校に認定された学校のうち、特に優れた先進的な取組を
行っている学校は、3年間で何度でも先進校に申請可能です。
申請できるカテゴリは3つありますが、これまでに
「教科指導におけるICT活用」で14校、「情報教育」3校、
「校務の情報化」2校の合計19校が表彰を受けています。
先進校には、優れた先進的な取り組みが求められますから、
3つのカテゴリの中から特に先進的な内容を取り上げてアピールし、
計画的に学校全体で取り組んでいることがわかる資料や成果を
提示することが求められます。
先進校に認定された学校については、毎年開催される
全日本教育工学研究協議会全国大会の開会行事において表彰する予定です。

4.先進地域申請へのアドバイス
自治体や教育委員会においては、先進地域に応募することができます。
その際には、自治体で優良校の割合が80%以上であり、
訪問調査を受けた教育委員会を対象とし、学校情報化認定委員会が
審査して認定します。これまでの認定地域では、
新地町、つくば市、高森町、山江村、産山村、日野市、草津市、
武雄市、川根本町、西条市の10市町村が認定されています。
自治体や教育委員会と学校における推進体制が確立していることや、
地域の特色等を活かした取組をアピールすることが求められます。

山本先生

鹿児島大学大学院教育学研究科 准教授。
熊本大学教育学部卒業。岐阜大学大学院教育学研究科修了。教育学修士。
小学校教員、教育センター指導主事、県教育委員会主幹等を経て、
鹿児島大学教育学部附属教育実践総合センター講師を経て、現職。
教育工学が専門。所属学会は、日本教育工学会、日本教育心理学会、
日本科学教育学会、日本メディア教育学会 会員。日本教育工学協会常任理事。

文部科学省「先導的な教育体制構築事業」ワーキンググループ委員(H26〜)、
「学びのイノベーション推進協議会」検討委員(H23~25)、
「教育の情報化に関する手引」検討委員(H20)などの委員を就任。

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