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研究を重ねた専門家が指南 学校ICT・セキュリティコラム

学校ICT 専門家・研究者のコラム

2023.11.09

令和の授業改革 ~ICTの活用で授業が変わる~②

【国語科の実践】
○慣用句 小4・Google スライド【Canvaでも可】
国語辞典を使って慣用句の意味を調べ、例文を書く内容で、単元のまとめとして
「クラスの慣用句辞典をつくろう」という学習活動を設けました。
1つの Google スライドにクラスの人数分のスライドを用意し、
自分で調べた慣用句の意味と例文を入力していきます。
ノートや画用紙にまとめる活動だと、文字を書いたり、
関連するイラストを描いたりすることに課題がある子がいます。
タイピングや音声で文字を入力したり、インターネットで検索したイラストを
入れたりすることで、上のような課題も軽減され、見た目も十分華やかになります。

○お礼の手紙を書こう(小4) 卒業文集づくり(小6)
Google ドキュメント【Canvaでも可】
校外学習や授業で交流した学校に向けてお礼の手紙を書く内容や、
6年生の卒業文集を書くことの実践です。
国語の「書く」内容の授業では、ICTの活用は欠かせません。
これまでは、ノートやプリントなどに鉛筆で下書きをして、
教師のチェックを受けて再び出して…といった流れでした。
何度も書いたり消したりすることで、用紙が破れてしまったり、
書くことが難しい子のモチベーションが下がったりすることもあります。
ICTを活用することで、子供が書いた文章に直接書き込んだり、直したりできるため、
何度もチェックする教師の負担が減ります。
従来は、子供が書いたものを持って教師のもとへ並ぶという行為をしていましたが、
ネームプレートを貼るなどしておくことで、子供の待ち時間軽減にもつながり、
必要な学習をする時間が確保できます。

【算数科の実践】
垂直・平行と四角形 小4・端末カメラ
「図形の作図」においては、ICTの力が発揮されます。
垂直・平行と四角形では、ペア学習の形態をとり、
机上で作図している様子を動画として記録しました。
それをテレビに映し、必要に応じて映像を止めたり戻したりして、
どのように作図したのかを説明する学習を行いました。
黒板用の三角定規などを使って作図する方法もありますが、
子供が作図しながら説明することは、慣れていないと難しいと思います。
校内研究で授業をした際に、黒板に作図したものが残らないという課題が
出てきましたが、データとして Google Classroom などで
他の子に共有することで作図方法を映像としてふりかえることができます。

中田先生

中田 稔真
小田原市立富水小学校 ICT活用推進チーム 校内研究副主任
来冬(2024年)に初任者向けの共同執筆本を出版

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