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研究を重ねた専門家が指南 学校ICT・セキュリティコラム

学校ICT 専門家・研究者のコラム

2024.02.08

GIGA推進に向け管理職として思うこと

学校でICT活用を浸透させるには、その推進体制と、ICTで何ができるのか、
どういうメリットがあるのか、どういうリスクがあるのか、実際に教職員が
イメージアップできることが大切と考えています。

着任後、GIGA専門チームを創り、学校としてGIGA推進に真剣に取り組むという
意思表明をし、教職員からの絶対的な信頼を得ている主幹クラスをリーダーに据え、
各学年からデジタル親和性の高い職員を集めたチームを組閣しました。
イメージアップは、管理職自らアンテナを高くし新しい情報などを現場に紹介して
理解を得ていく形にしました。

デジタルドリル導入では、外部民間会社に協力をいただき、
主任や研究部長たちに体験してもらい好感触を得たのち、
放課後学習会での利用から始めました。
いきなり授業で使おうというのは厳しいとの判断からです。

そうこうしているうちに、コロナで学校閉鎖となりましたが、ピンチはチャンス!
理解を得ながらGIGAの導入を進めていきました。
閉鎖時のZoom職員朝会、Zoom生徒会、分散登校初日の各クラス2教室でのZoom分散
自己紹介、家庭でのデジタルドリル学習、Google フォームの健康観察、
家庭からのオンライン授業参加、行事の YouTube 配信、
保護者説明会や学校だよりなどのオンライン配信、
さまざまな企業と連携したオンライン遠隔授業、分散職員会議などなど、
ICTの利用は密を避けた学びや教育活動、校内外がつながれることにおいて
大きな威力を発揮しました。
GIGAスクールは既に3年目となりました。
今でも教職員によってGIGAの取り組みへの温度差はどうしてもありますが、
当校ではあくまで自主性を重んじています。
トップダウンではなく、ボトムアップで新たな取り組みが持続的に推進されていくようにしたい。

そのため、先に述べたように、管理職は情報提供者としてオンライン・リアル双方の
学びの場を活用して情報収集に努め「チャレンジ歓迎、失敗歓迎」を教職員に
メッセージしています。

教職員が互いに刺激しあって自発的に学び合い、試してみたいと思ったときに
手厚いサポート体制があるようにも努めたいです。

技術科では、地域のICTコンサルタントが常に授業に参加くださり、身近な課題を
解決するためのアイデアを生徒が考えプログラムし発表するという創造的な授業を
実施しています。

パソコン部は市内の情報処理専門学校と提携し、Scratchでゲームを創ったり、
ドローンを飛ばしたりなどの貴重な体験ができています。
人柄もスキルも上質のICT支援員配置のお陰で教職員は支援を得ながら安心して、
双方向のコメントや解説・評価を行う授業、友達の意見を互いに学び合える授業、
チームで協働編集して献立作りをする授業、器械運動で生徒同士動画を撮り合い
自分の最高の演技を提出でき学習意欲向上にもつなげる授業や、自分で学び方を決め
自由進度で学ぶ授業、自宅で教員の評価やコメントを確認しながら学べる学習など
授業チャレンジができだしています。
教職員の自発的な取り組みや学び合いを第一に進められるように努めたいです。

横田校長先生

横田 由美子
横浜市立高田中学校 校長(5年目)
横浜市民間採用校長
文部科学省リーディングDXスクール事業推進校
神奈川県公立中学校教育研究会(文化連盟)副会長
横浜市学校視聴覚教育連絡協議会 会長
横浜市立中学校教育研究会視聴覚・情報教育研究部会 会長 
モットー「明るく楽しく前向きに」

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