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学校ICT 専門家・研究者のコラム

2026.03.12

金沢大学附属学校発、越境する学びの最前線

予測不可能な時代を切り拓く力
現代は正解のない問いが次々と現れる時代です。
既存の知識を得るだけでなく、自ら課題を見出し、
多様な他者と協力して解決策を導き出す
「時代を切り拓く力」の育成が急務となっています。
この転換期、金沢大学附属学校園が2022年に始動させたのが、
教育をアップデートする挑戦「Project HESO(プロジェクト・ヘソ)」です。

「Project HESO」:学校をひらき、社会と混ざり合う
金沢大学附属学校園は、幼稚園から特別支援学校まで55校園で構成されています。
この多様な校種が一体となり、
実社会のリアルな課題を題材としたプロジェクト型学習(PBL)に取り組むこと、
その挑戦そのものが「Project HESO」です。
この学びを支える「コラボレーション推進室」のミッションは、
学びを学校内に閉じず、社会にひらいていくこと。
総合的な学習・探究の時間において、
学校・企業・行政が垣根を越えて手を取り合う
「産官校越境プロジェクト」の創出に向け、
緻密なマッチングと伴走支援を行っています。

循環する「利」と、拡大するコミュニティ
開始4年間で企業・行政協働プログラム27件、
連携企業51社という圧倒的な実績を誇ります。
その根幹には、子供子どもの学びだけでなく、
参画する企業や行政側にも確かな「利」がある設計があります。
教育支援をボランティアに留めず、
新規事業創出や行政課題の解決に繋がる互恵的な関係を築いているのです。
この広がりを支えるのが、月1回開催の「Project HESOセミナー」です。
累計45回、延べ約1,800名が参加。
教員、民間、行政の担当者が一堂に会し、
他領域の知見から学び合うアウトプット主体の場となっています。
ここでの交流が教育事業への関心を高め、新たな挑戦の種となっています。

公教育の枠を超え、能登の復興へ
成果を広く社会に還元すべく設立されたのが
「一般社団法人金沢大学教育NewPlatform(KUENP)」です。
現在は公立・私立校へもプログラムを提供し、県内全域で課外活動を展開。
さらに震災に見舞われた能登地域では「へそDAO」プロジェクトを立ち上げ、
子供子どもたちが地域の未来を自ら描く探究活動を支援しています。
これは教育から始まる復興の新しい形です。

共に未来を創るパートナーを求めて
Project HESOとKUENPは、教育を核とした新しい社会システムを築いています。
公式サイトには熱量の高い実践レポートが充実しています。ぜひ一度ご覧ください。
私たちは、この動きをさらに発展させるパートナーを求めています。
次世代と共に未来を創りたい企業や行政の皆さま、ぜひお気軽にお問い合わせください。

福田 晃

金沢大学附属コラボレーション推進室 室長
一般社団法人金沢大学教育NewPlatform 専務理事

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